日々のブログ


2019.09.05

店舗における転倒事故の状況

こんにちは。福岡県一円で、床の滑り止め施工を手掛けております、防滑施工専門「グリップラボ」の高取元樹と申します^_^慌しい日々が続いており久しぶりの更新となりました。

福岡はお盆明け以降、ずっとぐずついた天気が続いています。急なゲリラ豪雨に見舞われることもあり、このような日には床が濡れて大変滑りやすくなっているので、十分に気をつけて歩きたいものですね。

消費者庁消費者安全課より、店舗における転倒事故に関する状況があげられていますのでご紹介します。

 

1.店舗における転倒事故の状況

(1)店舗における事故

 

消費者庁には、店舗・商業施設での消費者の事故情報が845件寄せられています。そのうち7割以上の602件が、濡れた床や駐車場等での滑り又はつまずきによる転倒事故です。(図1)

転倒事故は、床面での滑り事故が最も多く、次いで店舗内床面の段差や凹凸によるつまずき、駐車場の路面の段差や凹凸によるつまずき、床に置かれた商品や荷物用台車等でのつまずきの順になっています。また、店員が回収中のショッピングカートや移動中の荷物用台車に衝突されたことよる転倒事故も起きています。

 

図1 店舗における事故の状況

 

(2)転倒事故による年齢別の件数

 

転倒事故は、女性の転倒事故が7割以上(男性の3倍)を占めています。また、高齢になるにつれて、骨折など治療期間が1か月以上のけがになる割合が高い傾向にあります。(図2、図3)

 

2.転倒事故の内訳

店内の床滑りによる転倒事故

 

雨天の日には店舗入口付近の濡れた床での転倒が多く、入口のマットが滑った事例やマットから床に足を踏み入れたときに濡れた床で滑った事例も起きています。

水濡れの床での事故としては、鮮魚コーナー、冷凍ケース、製氷機、ウォーターサービスの周辺で、こぼれた水や氷で足を滑らせた事例が多くあります。また、清掃後の床が十分乾いておらず、足を滑らせた事例もあります。

また、野菜くずや果物、飲み物、その他商品やその一部等の落下物を踏んで足を滑らせています。さらに、ビニールや値札等を踏んで足を滑らせた事例もあります。(図4)

図4店内の床滑りによる事故(n=350)

 

【事例1】雨天の濡れた床で滑った

大雨の日にコンビニの入口で敷物の上で一歩右足を踏み出した時、敷物が滑って止まらなかったため左膝をついてしまった。その時バキっと音がして救急車で搬送され翌日手術した。左膝蓋骨骨折の重傷。

(事故発生:平成25年4月70歳代女性)

 

【事例2】売場コーナーの濡れた床で滑った

スーパーの鮮魚コーナー展示冷蔵庫前の床に流れていた水で足を滑らせ転倒し、救急車で病院に運ばれた。打撲等の怪我をし、頭痛や歩行困難の症状が出た。以後治療を受けたが体調がままならない。

(事故発生:平成23年7月80歳代女性)

 

【事例3】野菜くず・果物等の落下物で滑った

スーパー店内に落ちていたぶどうの粒を踏んで転倒した。救急の外来で肩の腱が2本切れていることが分かった。

(事故発生:平成26年7月50歳代男性)

 

 

買い物をする消費者はもちろんのこと、従業員の方が仕事中に滑って怪我をするなどの報告も数多くなされています。いくら注意を払っていても、床が雨や水で濡れることは避けられない場合もありますし、マットなどの簡易的な滑り止め対策では十分でないことが上記の報告からもわかるかと思います。

 

きちんと床に滑り止め対策を施し、転倒事故を未然に防ぐことが大切ですので、ヒヤリハットした際には是非グリップラボの防滑施工「クリアグリップ」をご検討ください。