日々のブログ


2020.03.25

御影石床への滑り止め施工。大分県大分市にて、温浴施設様のお手洗い/トイレ床に防滑工事させて頂きました。

こんにちは。福岡県/佐賀県/長崎県/熊本県/大分県一円で、床の滑り止め施工を手掛けております、防滑施工専門店「グリップラボ」の高取元樹と申します^_^

 

先月、大分県大分市の温浴施設様にて、お手洗い内部の床面に滑り止め施工をさせて頂きましたのでご紹介させて頂きます。

 

施工前後の様子

 

見た目に大きな変化はありませんが、小便器周りの黒い御影石、ならびにマスキングテープで囲まれた磨き仕上げの御影石部分に、滑り止めの施工をさせて頂きました。女性用お手洗いも含め、約11㎡を施工させて頂きました。

 

ご依頼頂いた経緯とご要望

 

こちらの温浴施設では、以前からお手洗いの床面で転倒するお客様が多く、地元の塗装屋さんに何かいい方法がないかご相談されていた所だったそうです。たまたま当社の滑り止め施工をご覧頂きご連絡を頂きました。

 

お電話でお話をお伺いしたところ、施工を検討している箇所が複数あり、床面の素材もタイルと御影石があるということで、お見積もりを兼ねて一度お伺いすることになりました。

 

今回は、一番困っていらっしゃるというお手洗いにご案内頂きました。床面には、磨き仕上げの御影石が貼られています。

 

担当の方にお話をお伺いすると、こちらのお手洗いは宴会場の目の前にあり、利用する方も非常に多いため、頻繁に清掃に入られているそうです。

 

そのため、床面が濡れていることも多く、滑って転倒するお客様がいらっしゃって困っているとのことでした。また、清掃に入られる作業員の方やたまたま入った役員の方も転倒した経験があるとのことでした。

 

とてもきれいにお手入れが行き届いており、窓から差し込む光を反射しています。見た目はとてもよいのですが、水に濡れると非常に滑りやすくなってしまうのが磨き仕上げの御影石の弱点でもあります。

 

屋内ということもあり、騒音/粉じんの発生や工期が長期に渡るという点から、床面を滑りにくい素材に貼り替えるという対策は現実的ではないため、頭を抱えておられました。

 

そこで、当社の滑り止め施工のサンプルをご覧頂き、御影石の風合いを損なわない点や、施工が短時間で終わる点をご説明差し上げました。後日、お見積もりを差し上げて正式に施工のご依頼を頂きました。

 

施工の様子

 

今回は施設営業中の施工となるため、ご担当者様と打ち合わせを行い、施工対象となるお手洗いを当日の使用はできないように調整頂きました。幸い、同フロアの近くに別のお手洗いもあるため、お客様へ支障のない範囲で施工を進めることができました。当日は10時からの作業開始です。

 

通常、小便器の周りは尿垂れなどの汚れが残っていることが多く、特殊清掃などで汚れを除去してからの作業になることが多いです。こちらの施設ではとてもお手入れが行き届いていましたので、特殊な清掃を行うことなく作業に入りました。

 

サンドペーパーで、御影石の表面に傷が入らない程度で軽く目荒らししていきます。これは、滑り止めの材料がしっかりと密着するために大事な作業になります。

 

不要な箇所に滑り止めの材料が付着しないよう、マスキングテープでしっかりと養生していきます。

 

小便器の立ち上がり部分には、十分に養生を施します。養生が完了しましたら、すぐに滑り止め塗布作業に入ります。

 

今回は、磨き仕上げの御影石ということで、床材の種類に合わせて、

  • 骨材の色:白色
  • 仕上げ:ツヤありタイプ

にて仕上げることにしました。

 

色味が黒色系と赤色系だったのですが、似た種類の床材で事前に塗布テストを行い、骨材の色味が目立ちにくい白色の骨材を使用する事にしました。

 

ローラーを使用し、丁寧にムラなく隙間なくクリアグリップを塗布していきます。

 

クリアグリップ塗布中です。画像の左側が塗布前、右側が塗布後です。よく見ると、右側に小さな粒々が見えます。これが滑り止めの肝となる骨材です。

 

1度目の塗布作業完了です。パッと見てもほとんど変化はありませんが、床一面に滑り止めクリアグリップを塗布しています。この後しばらく乾燥させてから、上塗りの塗布作業を行います。

 

女性用お手洗いも同様に作業を行いました。この後2回目の上塗りを終えました。

 

施工完了です

 

全ての工程を終えたのは14時過ぎ、およそ4時間での作業完了となりました。パッと見ではほとんど変化はありませんが、これがクリアグリップの最大の特徴です。

 

近くで見るとしっかりと骨材が散りばめられていて、滑り止め効果をもたらします。塗布前に反射していた窓の光も、しっかりと残っています。

 

作業後2時間ほどで歩行もできるようになり、トイレのすぐ目の前にある居酒屋の営業開始時間となる18時から、通常通りお手洗いも使用できるようになりました。

ただし、施工後すぐの水濡れはクリアグリップの早期剥離につながるため、小便器の周りのみ養生を行ない、翌日剥がして頂くようお願いしました。

 

作業を終えて

 

こちらの施設では、床の滑り対策には長い間お困りだったとのことでした。これまでに、数十万円もの費用をかけて様々な履き物を入れ替え試されたそうですが、床面が濡れた状態ではどれも大した効果が得られなかったそうです。

 

事前に施工サンプルで仕上がりの雰囲気はご確認は頂いていたのですが、実際の施工をご覧頂き、「いやー、想像以上にいいですね!」と大変驚かれて喜んで頂きました。後日、施工の状態を役員の方や支配人にもご確認頂き、追加で計4箇所のお手洗いの防滑施工のご依頼を頂きました。

 

これまでは、床が滑るというお悩みがあっても、履き物を替えるか床材を貼り替える、テープを貼るといった限られた方法しか選択肢がなかったかと思います。

 

今回のように、屋内で短期間での床材の貼り替えが難しく、磨き仕上げの美しい御影石のような床面は、当社の施工する滑り止め「クリアグリップ」がまさに最適な工法と言えます。今後も出来る限りお客様のご要望にそって、最適な滑り止め施工のご提案をして参りたいと思います。

 

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