滑り止めの必要性

なぜ滑り止めが必要?
〜転倒の危険性に備える〜

滑りやすい床材によって発生する転倒事故のリスクは、日頃の生活で身近に存在します。しかし、実際には転倒して大きな怪我などをしない限り、その危険性に気が付かず何も対策をしていない方がほとんどです。高齢の方になればちょっとした転倒でもその後の生活に大きな影響を与えてしまう可能性があるのです。


転倒による事故死の危険

意外と知られていないのが、転倒は死亡にもつながる事象であるという事実です。平成29年度の調査では、交通事故による死亡者数が年間4,927人に対し、転倒/転落による死亡者数は、何と年間9,150人にものぼります。交通事故による死亡者数は、自動ブレーキなど車の安全装置の進歩により年々減っている一方で、転倒による死亡は、そのリスクに気がついていなかったり、対策を取っていなかったりすることがほとんどで年々増え続けています。

交通事故死者数と転倒・転落による死亡死者数推移

参照元:厚生労働省 平成28年人口動態統計月報年計


高齢者は特に注意が必要

転倒による死亡は、特に高齢になるにつれて増大しています。高齢者は筋力の低下などにより、筋力のある人に比べて転倒する危険性が4倍に高まるという報告もあります。また高齢者は自宅で転倒することが多く、転倒によるリスクに対し、滑り止めを行うなど転倒事故を防止する適切な対策を取っていくことが、不慮の事故による死亡者数を減らすことにつながります。

転倒・転落による年齢別死亡数

参照元:厚生労働省 平成29年人口動態統計


転倒は要介護状態になるリスクが高い

「要介護」と認定される原因は色々ありますが、そのなかで「骨折・転倒」の割合は全体の10%以上を占め、ワースト5に入っています。骨折の主要な原因は転倒であると言われており、特に大腿骨近位部など下半身の骨折は歩く能力を回復するのに時間がかかり、そのまま寝たきり状態になることもあります。また、歩けるようになっても転倒の恐怖から外出しなくなり、急速に心身の健康状態が悪化することも多くあります。健康寿命を長くするためにも、滑り止めなどで転倒防止の対策を行うことが重要なのです。

介護が必要になった原因

参照元:厚生労働省 平成28年国民生活基礎調査


ご家族が介護離職に陥るリスク

転倒事故によって要介護状態になってしまうと、介護のために家族にも負担がかかってしまいます。仕事と介護の両立が困難となり離職しなければならないいわゆる「介護離職」は、毎年約10万人程度発生しており社会問題ともなっています。国や企業は介護離職を減らそうと様々な制度や法律、施設を整備していますが、5年ごとの調査ではほとんど減らずに深刻な状況が続いているのが現状です。

介護による離職者数の推移

参照:総務省 平成24年就業構造基本調査